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恩師信原先生と

医師として私には大切な5人の恩師(師匠)がいます。鈴木先生、笹栗先生、松元先生、Snyder先生、そして信原先生です。信原先生のご指導のもと、書かせていただいた主著論文は数えたら50を超えていました。10年以上にわたり、信原病院で肩関節外科医としての私を作っていただき本当に有難うございました。先生の外来でBeschreiberをしているときが一番勉強になりました。大学を含め、どこに行っても匙を投げられ、最後の砦である信原先生のところに来院される「すごい患者さん」を的確に診断し、治療方針をあっという間にたてて、その結果治す、肩の神様でした。今でもふとした時に「何しとん?」「ええやん」「たかしさん 飲もーか」というお声がどこからか聞こえてきます。それも優しさを含んだお声で。時に眼光鋭く怖かったけど、私の疑問に対していつも優しく明確に答えてくださいました。先生のご指導で学会発表をし、論文を書き、Glenoid osteotomy、Modified Putti-platt(NH method)、Massive (Global) tear など多くの手術に先生が直接前立ちをしてくださり、うまく行った時に褒めて下さるお言葉と笑顔が何よりの次への励みでした。写真は第6回国際肩関節外科学会(Helsinki)でBest Oral Presentation Award(国際肩関節学会賞)を受賞し、お祝いのお言葉を先生から直接頂いた時に撮影したものです(私の宝物)。信原先生、いつも笑顔で優しく先生のご経験と考え方をたくさん教えてくださり有難うございました。先生に教えていただいた多くのことを忘れず、弟子として恥ずかしくないように、肩の痛みで困っている患者様に寄り添い、またスタッフにも先生の教えを伝えていきたいと思っております。

元 信原病院・バイオメカニクス研究所 診療部長
現 はしもと整形外科クリニック 院長 橋本 卓

 

信原病院・バイオメカニクス研究所HPより引用

http://nobuhara-hp.sakura.ne.jp/Oshirase2022_3.pdf

 

2022年05月06日