衝撃波を傷ついた組織に照射することで患部(足底腱膜炎・テニス肘・肩の石灰性腱炎などで痛みのあるところ)に微細損傷を作り、本来生体が持っている組織の治癒能力を高め「除痛効果と組織修復」が期待できる治療法です。腱が骨に付着する周囲の痛みに対して特に有効で、体操男子の内村航平選手が世界選手権直前に行い、右足の靭帯損傷を短期間で治療したことでも知られています。
「集束型」体外衝撃波疼痛装置を導入
体外衝撃波疼痛治療装置には集束型と拡散型があります。当院では、集束型の体外衝撃波疼痛装置『DUOLITH®SD1T-TOP ultra(デュオリスSD1ウルトラ)』を導入しています。
集束型は、集束した範囲にエネルギーを与えるため、患部のみにエネルギー強度を高く照射することが可能です。腱付着部炎では、拡散型も有効ですが、集束型の方がエネルギー強度を10倍以上強くすることができ、より治療効果を高めることが可能です。また、エコーで病変部を正確にターゲティングして治療できるという長所もあります。