Q&A

受診について

初めて受診したいのですが、どうしたらいいでしょうか?
当院は、完全予約制です。初めて受診される方はお電話(TEL:092-327-8027)での診察予約をお願いいたします。
初めて受診する際は、何を持参したらいいですか?
健康保険証、市町村から発行される医療証、現在服用されているお薬の内容が分かるもの(お薬手帳、処方箋など)、他院からの紹介状や検査結果などがございましたら、ご持参ください。
駐車場はありますか?
はい、約80台分の駐車場(イオン糸島ショッピングセンター敷地内)がございます。

症状や治療について

整形外科ではどのような病気を診てくれるのですか?
首(頸椎)や腰の痛み、肩こり、50肩、膝や足の痛み、骨折や脱臼、靭帯や腱損傷、捻挫などを診療しています。
切り傷などのケガも診てくれますか?
必要であれば局所麻酔で縫合なども可能です。
整形外科で診られないケガはありますか?
四肢(手足)の関節と脊椎(腰や首)が整形外科の治療対象です。頭のケガ(脳外科)やお腹のケガ(腹部外科)などは診ることはできません。
リハビリテーションや物理療法だけでもお願いできますか?
初診の時に医師の診察が必要です。レントゲンなどの検査の結果、患者様の痛みに対してリハビリテーションの効果があると考えられる場合、運動器リハビリテーションを行うことが可能です。当院では物理療法としてホットパック、低周波、ウォーターベッドなどを設置しております。
サイレントマニピュレーションはどんな症状の時に行いますか?
50肩などで手が頭の上に挙げられない、背中に手が回らないなどの肩の動きの制限と夜間の痛みが出現します。リハビリを行ってもこのような症状が改善しない場合に行います。サイレントマニピュレーションは非観血的関節授動術として保険適応で治療が可能です。具体的には診察室に横になっていただき、局所の伝達麻酔を超音波エコー下に行い、肩関節周囲が無痛になったことを確認した後、動きが悪くなった肩関節を医師が動かして小さくなった関節包(関節の袋)や靱帯を少しずつ伸ばし広げることをします。麻酔の時間を入れても30分程度で終わります。全身麻酔のように意識がなくなることもなく、患者様と話をしながら進めていきます。1時間ほど待合室で休憩した後、帰宅していただきます。当日入浴も可能です。
サイレントマニピュレーションの治療後、リハビリは必要ですか?
小さくなった関節包を広げ、短縮していた筋肉が十分に元に戻るためにはマニピュレーション後のリハビリも重要です。
サイレントマニピュレーションの効果はどれくらい続きますか?
マニピュレーション施行直後から肩の動きは良くなり、痛みも劇的に改善しますが、2〜3週間ほどは広げた関節の袋や靭帯が引っ付く(癒着と言います)ことがあり、リハビリをその間続けることにより効果は続きます。
五十肩がひどく、診察したその日にサイレントマニピュレーションをしていただけますか?
初診時にレントゲンやエコーの検査を行い、肩の動きの具合を診察します。その日にサイレントマニピュレーションを行うことはしません。まず50肩の治療に精通した当院の理学療法士による運動器リハビリを行います。痛みが強い場合は肩の注射とリハビリを並行して行います。改善の兆しがないと医師が判断した場合に、あるいは他の病院で何ヶ月も治療をしても改善がなく、痛みや動きが悪い場合は、早い時期にサイレントマニピュレーションを勧めることもあります。
ハイドロリリースとはどういう治療ですか?
ハイドロリリースとは痛みを起こしている神経の周囲を麻酔剤などの注射液(ハイドロ)で開放し(リリース)、痛みを取る手技のことを言います。超音波エコーを見ながら行うので整形外科用のエコー装置が必須です。ハイドロリリースで肩こりなどを軽減することができます。同じ肩関節が専門の整形外科医で長年の友人である秋田の皆川先生らが考案した手技です。
ハイドロリリース注射は痛いですか?
26〜27ゲージの細い針(ワクチン接種の針より細い)で行い、また神経に直接刺す訳ではないのでコロナワクチンの注射よりも痛くないです。
ハイドロリリースはどの部位に施行できますか?
四肢や脊椎など筋肉のある部位や関節に行うことができます(ただし頭、腹部などを除く)。
姿勢不良などにより僧帽筋と肩甲挙筋が硬くなり、その間を通る神経の動きが悪くなることが「肩こり」の原因の一つと言われています。このような場合、超音波エコー下に神経の周囲に少量の麻酔剤を注射すると神経の動きが良くなり肩こりが治ることがあります。膝の手術後の傷が引っ付き(癒着と言います)、そこを通る神経の動きが悪くなり痛みが出ることがあり、これもハイドロリリースの適応です。
体外衝撃波疼痛治療の衝撃波とは何ですか?
衝撃波とはジェット戦闘機などが音速を超えた時に大気中に発生する圧力波で、この特性を利用して医療分野では1980年にドイツで腎結石患者の体外衝撃波による治療が成功し、泌尿器科領域で現在も臨床応用されています。1990年頃から結石破砕時の10分の1程度の低エネルギーで体外から「集束型」衝撃波を照射すると体の正常な組織を破壊することなく、骨折後の偽関節の骨癒合促進、テニス肘、足底腱膜やアキレス腱などの腱付着の痛みの軽減と組織の修復と再生、肩の石灰性腱炎の石灰吸収を誘導することなどが証明され、欧米を中心に整形外科領域の様々な疾患の治療に使われています。本邦では2008年に運動器疾患に対する医療機器としてPMDAの認可がおり、2012年には難治性足底腱膜炎のみですが、「集束型」体外衝撃波による治療が保険適応として認められました。それ以外の運動器疾患に対しても治療は可能ですが、現時点では自由診療の扱いとなっています。当院ではこの「集束型」体外衝撃波装置を導入しており、治療効果が「拡散型」より明らかに高く、医師のみしか治療に使用できません。
体外衝撃波疼痛治療は痛みを伴いますか?
低周波に近く、少し骨に響く感覚があります。皮膚の上から柔らかいパッドを介して当てます。針などは刺しません。泌尿器科で使う結石破砕の衝撃波の十分の一程度の低エネルギーのため患者様が我慢できる痛みの範囲での治療が可能です。
体外衝撃波疼痛治療の治療回数は何回で、効果はどのくらいですか?
本法ではヨーロッパの国際衝撃波治療学会の適応疾患に準じて行っています。靭帯損傷や腱膜炎(テニス肘、足底腱膜炎、肩石灰性腱炎など)などの治療では1週間隔で合計3回ほどの治療が一般的です。ただし、疲労骨折や骨折の癒合不全などには1回だけの照射で効果が十分なこともあります。
体外衝撃波疼痛治療を受けられない疾患などはありますか?
  • ペースメーカーなどの電磁場障害の影響を受けやすい医療機器を植え込んでいる方
  • 悪性腫瘍、心疾患、高度の知覚障害がある方
  • 妊娠されている方
  • 体温が38°C以上ある方

その他

保険は使えますか?
当院は、保険医療機関ですので、社会保険や国民健康保険など各種保険が使えます。ご来院の際は、健康保険証をお持ちください。自費治療を希望される方は、受付窓口でお申し出ください。
交通事故や労働中のケガでも治療を受けられますか?
もちろん治療をすることはできますが、現時点で保険適応となっている難治性足底腱膜炎以外は自由診療扱いとなりますので、交通事故などで使う場合は保険会社の同意などが必要になることもあります。
整形外科と整骨院では何が違うのですか?
整形外科では医師(整形外科医)が骨・関節・筋腱(運動器)・手足の神経(末梢神経)・脊椎脊髄の治療を行います。診察による理学所見とX線(レントゲン)やMRI、超音波エコーなどの検査をもとに診断し、症状や病態にあわせて投薬、注射、手術、運動器リハビリテーション等で治療します。
整骨院(接骨院)では柔道整復師が捻挫や打撲に冷罨法、温罨法、マッサージや物理療法等の施術を行います。柔道整復師は医師ではなく、あん摩・マッサージ、はり・灸師と同じ医業類似行為の資格です。外傷による捻挫や打撲に対する施術と骨折・脱臼の応急処置が業務範囲で、上腕骨外上顆炎(テニス肘)に代表されるスポーツ障害、変形性関節症や五十肩のような慢性疾患は取り扱えません。整骨院に健康保険を使って外傷以外の疾患で通うことは違法です。