整形外科
お子さんから高齢の方まで診療を受け付けます。
最新のエコーを用いた検査ではスポーツ外傷をはじめ、肩こりや腰痛に対するハイドロリリースも保険診療内で行います。

症状別で考えられる整形外科の疾患

首の症状(首の付け根)

こんな時はご相談ください。
  • 首を後ろにそらすと背中や腕に痺れや痛みが出る
  • 首の付け根と腕の付け根の間が痛む
首が痛い

首の代表的な疾患

肩こり、変形性頚椎症、頸椎椎間板ヘルニア

治療

姿勢の不良が原因となることが多く、治療は運動器リハビリによる姿勢矯正や筋力アップに加え、肩凝りがひどい方には運動器エコーを使ったハイドロリリースを行うことが可能です。また変形性頚椎症による神経根症(腕の痺れ痛み)には神経根ブロックを行うと症状が劇的に改善することがあります。

肩の症状(腕の付け根)

こんな時はご相談ください。
  • 手が頭より上に上がらない
  • 腕を上に上げると痛みが出る
  • 夜間、腕の付け根が痛む
肩が痛い

肩の代表的な疾患

五十肩(凍結肩、肩関節周囲炎)、肩腱板断裂、肩石灰性腱炎

診断と治療

レントゲン、運動器エコー、診察により症状を診断します。治療は運動器リハビリに加え、運動器エコーを使ったヒアルロン酸の注射や石灰性腱炎に対しては体外衝撃波治療が可能です。

手・指の症状

こんな時はご相談ください。
  • 朝起きたら指がこわばって握れない
  • 指を曲げると引っかかり、伸びにくくなる
  • 親指の付け根が痛い
手が痛い

手・指の代表的な疾患

関節リウマチ、ヘバーデン結節、ばね指、ドケルバン腱鞘炎、母指CM関節変形症

肘・手首の症状

こんな時はご相談ください。
  • 手首を上(手の甲側)に反らすと肘の外側が痛む
  • 手首を下(手のひら側)に反らすと肘の内側が痛む
  • 小中学生で野球をしていて肘が痛い
肘が痛い

肘・手首の代表的な疾患

テニス肘(上腕骨外側上顆炎)、ゴルフ肘(上腕骨内側上顆炎)、野球肘

治療

運動器エコーによる診断に加えて体外衝撃波治療も効果があります。

腰の症状

こんな時はご相談ください。
  • ぎっくり腰を繰り返す
  • 腰を反らすとお尻から太ももの後ろにかけて痛みが走る
  • 少しの距離を歩くとだんだん太ももの後ろからふくらはぎにかけて痛みが出るが、休憩すると良くなる
  • 中高年の女性の方で最近身長が縮んだ、姿勢が悪いと言われた、腰から背中全体に鈍痛がある
  • 小中学生で背中が曲がっていると言われた
腰が痛い

腰の代表的な疾患

変形性腰椎症、坐骨神経痛、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、骨粗しょう症

治療

ぎっくり腰を繰り返す方は太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)や後ろの筋肉(ハムストリングス)が硬いことが多く、結果骨盤(仙腸関節)に負担がかかっています。運動器リハビリに加え、症状が強い方は仙腸関節ブロックや椎間関節ブロック、仙骨硬膜外ブロックなどの注射で症状が軽減します。骨粗しょう症に対しては腰椎と大腿骨を測定する正確な骨密度検査が可能です。子どもの側弯症には成長期に起こるものと姿勢不良によるものがあります。後者の場合、運動器リハビリでよくすることが可能です。

股関節の症状

こんな時はご相談ください。
  • 足の付け根が痛む
  • 股の前方が痛む

股関節の代表的な疾患

変形性股関節症、股関節唇損傷、腸脛靱帯炎

治療

変形性股関節症を除けばレントゲンで異常が見られないこともあります。この場合、スポーツによる股関節唇損傷や腸脛靱帯炎、肥満による股関節周囲の神経の圧迫(外側大腿皮神経)なども考えられます。

膝の症状

こんな時はご相談ください。
  • 膝の内側が痛い
  • 階段の降りや坂道の下りで膝が痛む
  • 膝を捻って、音がするようになった
  • ご高齢で入院後に膝が痛くなった
  • 小中学生で膝の前方の骨が突出して痛い
膝が痛い

膝の代表的な疾患

変形性膝関節症、膝半月板損傷、オスグッド・シュラッター病、偽痛風、膝蓋下脂肪体炎(Hoffa病)

治療

日本人は膝が内反(足を揃えて立った時両膝の間に大きく隙間ができる)していることが多く、靴じき(足底板;保険適応)を作ることで膝の内側の痛みが緩和することがあります。運動器リハビリによる筋力アップやヒアルロン酸の膝への注射も効果があります。

足の症状

こんな時はご相談ください。
  • 長時間立っていると踵が痛む
  • 親ゆびの付け根が痛い、曲がっている
  • スポーツで足首を捻った
  • 小中学生で足の内側に痛みがあり、靴底の内側が擦れやすい

足の代表的な疾患

足底腱膜炎、外反母趾、扁平足、回内足、有痛性外脛骨など

治療

足底腱膜炎は足の裏の筋肉が弱ったり、扁平足があると起きやすいです。外反母趾も原因が扁平足のこともあります。子どもの場合、踵が内側に傾く回内足が多く見られ、膝や腰の痛みが出ることもあり、また扁平足を合併することもあります。適切な靴じき(アーチサポート)を使い、運動器リハビリでバランス矯正や筋力アップを行い、スポーツ障害を予防することが大事です。中高年の方の難治性足底腱膜炎(6ヶ月以上の治療でも治らない)は保険適応で体外衝撃波治療を行うことが可能です。

エコーと成長期・スポーツ障害

成長期の膝前面に痛みが起こるオスグッド病や野球肘の病変、ランニング競技でよく見られるふくらはぎの肉離れ(テニスレッグ)などもエコーで容易に確認できます。筋肉内の血腫もエコーで確認し、取り除くことが可能です。