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骨粗鬆症の診断について(DEXA法による骨密度測定)

院長の橋本です。本日(3月27日)ジョギング中に近くの神社、公園で満開の桜を見て心が躍り、写真を撮りまくりました。3月も下旬となり、はしもと整形外科クリニックも開院後早くも9ヶ月が過ぎました。当院を選択してご来院いただいた患者様には感謝の言葉以外ありません。皆様が当院に来て良かったと思えるように整形外科医師として最善を尽くしたいと思っております。

さて本日は骨粗鬆症の診断のためにDEXA法による骨密度測定がとても重要であることについてお話しします。DEXA法とは微量なX線(レントゲンより被曝が圧倒的に少ない)をあてて、腰椎(腰の骨)と大腿骨頚部(足の付け根)の骨密度を正確に測れる装置です。当院は最新型の骨密度測定装置を設置しています。測定時間はわずか10分ほどです背中が丸くなって仰向けに寝ることが辛い方も出来るだけ痛みが出ない姿勢をとっていただけるように工夫しています。

骨粗鬆症は女性ホルモンの低下が大きな原因となるので、閉経後の女性に多く、骨粗鬆症になると脊椎の圧迫骨折(背中が曲がる)や大腿骨頚部骨折が発生する頻度が高くなり、要介護や寝たきりになるなど健康寿命を短くする大きな原因となっています。そのため正確な骨粗鬆症の診断には腰椎と大腿骨頚部の骨密度を測定することが重要です。

整形外科専門クリニック以外では、DEXA法による骨密度測定装置を設置していないことが多く、健診の付加項目として簡略的に手の骨を撮影して骨密度を測る方法(DIP法など)などを代用しているようです。最も測定が必要な腰椎や大腿骨頚部の骨密度を測定していないことと、DEXA法では骨粗鬆症と診断できても皮質骨である手の骨では正常の骨密度であることもあります。逆に手の骨密度を測定して骨粗鬆症と診断された場合は、かなり骨粗鬆症が進んでいることが考えられ、精密検査として早急にDEXA法を行う必要があります。

健康寿命を伸ばすために、また骨折などを起こさないためにも女性の場合、閉経後あるいは60歳をすぎたら一度DEXA法による骨密度測定を行いましょう。また手や腕、足の付け根の骨折などの既往のある女性の方は骨粗鬆症の可能性が高く、正確な骨密度測定をおすすめします。測定結果と血液検査や治療が必要かなどについては院長の私が丁寧にわかりやすくご説明します。

骨粗鬆症と診断された場合、治療の有無にかかわらず年齢と共に骨密度が低下していないかを定期的にチェックする必要があります。また当院で行っている運動器リハビリで特に筋力を維持することも骨密度が低下しないためにとても大切なことです。DEXAで骨粗鬆症の境界領域判定でしたが、運動器リハビリ通院で4ヶ月後に骨密度が上昇した方もおられます。

DEXA法の費用については健康保険が適用されます。

  • 1割負担の方:450円
  • 2割負担の方:900円
  • 3割負担のかた:1350円

 

 

2022年03月28日